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同時代の人々⑦:ゴクミ

現在30代以上ならばご存知ですね、そうあの国民的美少女です。元F1レーサー、イタリア系フランス人ジャン・アレジの嫁(事実婚)。彼女、やってくれました。

祝。第三子出産!

後藤久美子:1974年3月26日生まれ/おひつじ座/東京出身/O型。オスカープロモーション所属。身長161センチ、体重46キロ。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)オスカープロモーション公式サイトより)

日本政府および国会議員の皆さん、ゆるぅく「産む機械」と発言したり、まったり「断じて許せん、この種馬ごとき!」と、井戸端会議的審議でじゃれ合っている場合じゃありませぬ。

現代日本少子化(高齢化の方では断じてなくて)社会を、年金問題と絡めては猛然と憂えちゃうオジサンオバサンオジイチャンオバアチャン、こんなときこそ声を上げよ、

後藤久美子さんに、国民栄誉賞を!

と。いや、国民栄誉賞はもちろん極論、しかし、そんなに少子化を憂えるのならば、それくらい彼女を崇めるべきである、評価すべきである。ボリューム大にして。それをせぬから、何を言っても「そこまで言うならアンタが産め、そしたら年金払ったる」と、(多分心の中で)毒づかれてしまうのである。

件の大臣の様な方の為に言っておこう、ゴクミは産んだ「数」だけがスゴイのでは無い。きょうびの異国の地で、と言うのがとにかく偉いんである

フランスは国籍取得においては「基本」血統主義、すなわち、父母どちらかがフランス人でなければ自動的に仏国国籍を取得出来ないのだが、そこは柔軟なおフランス、出産してから5年居住すれば取得できる「実は」出生地主義。米国なんぞでもそうだが、これ(出生地主義)、出生率アゲ↑に大いに貢献する。

周囲の国との経済的格差があればあるほど、外国人が不法に越境、後、潜伏しながらでも産んでいく。つまり、出生地主義とは「産んだモン勝ち」。

世界にはそれほどの、「国籍」すなわち「パスポート」による優位性と言うものが認識されているわけで、そのあたりのことにトンと無頓着な日本国民、良く言えば朴訥、悪く言えば世間知らず、それが国家としても「戦略下手」、と言うかほとんど無能、なことに現れてしまっているのだろう。

私はだから

いざ日本も出生地主義へ!

と主張するわけではないのだが、ただ、そんなに、どうしても、昨今の期間合計特殊出生率(15歳から49歳までの一人の女性が一生に産む子どもの数の平均)が不満な人々が多い中、移民政策を含め国籍取得のあり方が再考されぬのはなぜか、不思議でならないのだ

実際は、「しゅ・・・」っと言ったらすわ、「日本は有史以来、単一民族!」で始まり、「我が国に移民政策はそぐわぬ!」に綺麗に着地する筋書き。これだけ介護ヘルパーや看護師の不足が言われているのにもかかわらず、だ。

とは言え、ゴクミを始めとする、おフランスでポンポン出産なさる日本女性達がそうするのは、「仏国が出生地主義だから」と言うことが主因ではなく、恐らく:

妊娠・出産から派生する、様々なストレス/プレッシャーが圧倒的に少ない

ことの表れだろう、と推測する。

「妊娠・出産から派生するストレス」とは、例えば法的手続きであったり、周囲の介入や社会全体からの「ハハはこうあるべき論」であったり、育児期のすごし方、キャリアとのやりくり、経済的事情、等を指す。

で、私の印象では、わが国は、特にこの「妊娠・出産から派生するストレス」が強い、もしくは、女性たちが「非常に強い」と感じている。「ストレス/プレッシャーが強いこと」それ自体が良いのか悪いのか、いまだ育児途中の私にはまだ分からない。

が、「産む」ことに関するストレスやプレッシャーが少ない、もしくは「少ないと感じている」のであるならば、「産みたい」→「よし、産むぞ」と言う思考の間に大きな障害が発生していないわけで、出産と言う結果にたどり着くケースが多くなるはずだ。

日本でよく上げられる「先行きが不安で子供を産めぬ」というのがあるが、私の感性的には、自分が仏人であった場合の方がよほど「先行き不安」になると思うのだが・・・そんな感性を吹き飛ばすほどの、フランス的土壌、ちゅうーのが、あそこには確かにあるのか。

で、実はここからが主題で、私の最大の関心事は、ゴクミさんの「事実婚」が「単なる同棲」なのかそれとも今、少子高齢化問題業界(ってなんだ)的には最も旬な(?)「PACS」なのか、と言うことである。で、このPACSを始めとするフランスの婚姻(的)環境・制度が、上記「フランス的土壌」なのか、ということが知りたいわけである。

連帯市民協約(PACS)」とは、1999年に成立した法律で、長く一緒に暮らしてパートナー関係を築き上げてきた人たちに、配偶関係と同様の社会的権利を認めるもの。要するに「カップルの多様な関係のありかたを認める」ってやつである。契約を交わした同棲、と言っても良いだろう。オランダなど、少なからぬいわゆる「先進的」な国で取り入れられているが、これ、実は「同性結婚」の為のものであったりもする(参考資料6-7)。

翻って我が国を見ると、やはりここでも移民政策と同じことが言えるのだ:

我が国が少子化だけを本気で憂い続けるのであるならば、PACSがなぜ国民的議論にならぬのか?

と。だってPACSはすごいのだ、何しろ「愛が無」くても成立するのだ。意外と日本人に合うのではないか?と思うのは私だけだろうか。PACS使って複数と契約、なんて出生率アゲにはテキメンでは?(勿論今のところ世界的には一対一のみ)。出生率にはあまり貢献せぬだろうが、むしろ「年金分割離婚」を検討しているご夫婦の皆さんに歓迎されたりして?

と、ここまで言っておいてなんだが、私はPACS導入を主張しているのでは決してない。ってゆーか、反対。ってゆーか、「婚姻」でいいじゃないのさややこしい、と思ってしまう。

が、少子化だけをどうしても解消したいと世間の多勢が望んでいるのであるならば、それだけのリスクを取る発想の大転換を自らが選ぶだけの気骨が無くてはダメじゃ、と言いたいのである。

たとえば、現在の年金受権者たちが:

私の年金は一切不要、相続税も100%でオッケー。経済的事情の苦しい若い親たちに使いたまえよ!

ぐらいの気骨を見せてもらったら、「子供ウメウメウメウメ攻撃」にも説得力があるってもんだ。ちなみに、受給権者の申出による年金給付の支給停止制度、2007.04スタートです。“有言実行”な方のために、ご紹介(参考資料8)。

そうでなければ、単なる世代間闘争を生み出すタネになるだけである。なぜなら、本来「未来は若い人たちのもの」なのだから。

やっぱり、風邪薬とアドバイスは早めが一番。ねぇ。

【参考資料】

1. おばばのたはごと 2006/04/16 http://kaku.cocolog-nifty.com/kakutail_lounge/2006/04/post_5198.html

2. 続・おばばのたはごと 2006/04/19 http://kaku.cocolog-nifty.com/kakutail_lounge/2006/04/post_e626.html

3. 結婚(しない、と主張する)出来ない男 2006/07/30 http://kaku.cocolog-nifty.com/kakutail_lounge/2006/07/post_d22f.html

4. 続・結婚(しない、と主張する)出来ない男 2006/08/03 http://kaku.cocolog-nifty.com/kakutail_lounge/2006/08/post_b111.html

5. 求む!男性アドバイザー 2006/09/22  http://kaku.cocolog-nifty.com/kakutail_lounge/2006/09/post_1628.html

6. 平成17年版 国民生活白書 「子育て世代の意識と生活」・第1章 結婚・出生行動の変化 補論2 海外における結婚と子育て (2)フランスhttp://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h17/01_honpen/html/hm01ho22007.html

7. フランスの移民政策 独立行政法人労働政策研究・研修機構ttp://www.jil.go.jp/foreign/labor_system/2004_11/france_01.htm

8. 受給権者の申出による年金給付の支給停止・社会保険庁http://www.sia.go.jp/sodan/nenkin/kaisei_ans05.htm#qa04

【最終更新】2007.05.10

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