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同世代の人々⑥:ホリエモンⅢ

これでシリーズ三回目の登場、ホリエモン。

でも、取り上げないわけにいかない。先日出た、東京地裁からの2年半の実刑判決が不当かどうか、を論じたいのではなくて、彼に、社会に言いたいのだ、「臥龍よ、再び昇龍となれ!」と。

彼に対するこの実刑判決が法的にどうなのか、と言うことを、私が論断することは出来ない。で、周囲のその道のプロフェッショナル数人に聞いてみるに、要するに組織として「証券取引法違反」があったのは事実と認定出来て、争点は、その違反に対する堀江氏の責任である、と言う。

曰く、その罪自体は米国なら十年単位でブタ箱入り、曰く、たたけば埃の出ぬ企業なんて少ない、曰く、相対的に見て厳しすぎる判決である、曰く、企業の社長の立場であるから、何も知らなかったということは通用しない、曰く、そんなことまで責任を問われていたら誰も社長なんてやらなくなる・・・云々。

一連の話と、常日頃信頼し愛読している木村剛氏の週刊!木村剛[ゴーログ]ライブドア事件①~③記事を目にし、論理的思考とはかけ離れた、一般人的自然体思考で思うことは、「そんなことまで」と思う気持ちは分かる、けれど、「そんなことまで」要求されちゃうのがトップなんじゃないの、と言うことか。だから、孤独なんだろう。だけど、あなたはトップしか、出来ない人なのではないのか、と。

であるならばどうすればよいか。私の知る限り、世の中のトップをやっている人々は、だから事前に組織とその構成員に対して徹底的に「integrity」を求めている。どんなに優秀でもそれが守れぬのであれば、一発退場だよ、と。そういう風にタフに思考を展開することは出来ないだろうか。

私は今でも、ホリエモンの市場だけでなく我が国全体に与えたものは、マイナスよりプラスが勝っていると思っている。そして、過去の記事でも書いているように、「微妙な部分」「裁量次第な部分」が逆手に取られた、「見せしめ的役割」は誰にも否定できないだろうと思っている。

でも、そのことと、今回の「彼の」罪への(最終的な)判決とは別のこととして考えなくてはいけないだろう、とも思う。何より"law is law"である。加えて、己の、既存概念のすべてに対する反骨心むき出しの行動が呼ぶであろう「嫉妬心」「復讐心」にあそこまで無頓着・無邪気そして無防備であったことに対する甘さは、今後も本気で「世界一の企業」を目指すつもりならば最大の障害になる。

そういう意味で、今、彼がそうしているように、正々堂々どこにも逃げ隠れせず、法廷で、自分の主張を展開せんとする行動は、彼が再び昇龍となるための布石である。また、彼自身ではなく、外野である未だ既得権益を持たぬ若い世代にとっては、これ以上無いrole modelと言う財産になる。つまり、彼は、そうすることによって、広い視点と長い時間軸で見れば、まさしく「英雄」と言われ誰からも尊敬されるほどの存在に、必ず、なる。

そういえば、先日高視聴率をマークした『華麗なる一族』の熱き夢持つヒーロー・鉄平が選択した、猟銃自殺などまったくもって私を白けさせた(あ、キムタクのせいじゃないってことは分かってるからね)。なぁによ結局、あんたの壮大なる夢と志とやらは、「パパに笑いかけてもらう」ための手段だったわけ?と。そりゃあ鉄鋼マンじゃなくても錆びるわな、と。もーみんな、あんたんちの父子相克に振り回されて、がっかりだよっ!(桜塚やっくん風に)

ホリエモン氏の語る、数々の若干面食らわせる夢がホンモノであるならば、万俵鉄平の道を選ぶことも無いだろうし、以前記事で私が触れた、今は外国へ逃亡し潜伏している若き青年実業家の様な道を選ぶこともないはずだ。だって、「正義」なら強くなくっちゃいかん。タフじゃなくっちゃならんのだ。グレてもテレても、だめなのだ。

第一、彼らに比べ、ホリエモン氏の幸運は、時代と社会の大勢が彼に好意的である、ということだ。つまりそれは、今回の彼の「失敗」が致命的にはならないであろう、ということ。

バブル期前までの日本社会なら、上記に紹介した木村剛氏の様な、社会の正統・主流派はもちろん、大衆一般から、「地検・地裁、それ、おかしい!」と言う大きな声が上がることも少なかったのではないだろうか。逆に言えば、「お上」「マスコミ」のおかしさをしっかり指摘できるほど、「大衆」が成熟した、ということか。我々庶民、皆、苦労して来たのだよねぇ・・・(しみじみ)。

シメとして、同年代として、言う:

ホリエモン、キミは確かに、薄っぺらかった。

幼稚だった。実は揉まれてなかった。

でも、おもしろい。

それがキミの最大の魅力。

キミは知っているかどうか、キミは「愛されキャラ」。

どうかその肩をすくめないで。

キミの再び昇龍たる姿を見たいから・・・

【参考資料】

肩をすくめるアトラス アイン・ランド(著) ビジネス社・2004

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828411496/nipponoikiru-22

【追記】

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週刊!木村剛 2007.03.19 [ゴーログ]ライブドア事件①:だったら、宮内氏は実刑判決なんでしょうね?http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_1dd2.html

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受信: 2007/03/26 08:22

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