スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール、 スーパーサイエンスハイスクールってご存知ですか?
突然ですが皆さん、文部科学省指定のスーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(以下SELHi)、 スーパーサイエンスハイスクール(以下SSH)ってご存知ですか?
これは2002年の新学習指導要領に基づいて発表された「確かな学力の向上のための2002アピール-学びのすすめ」を受けて、突然天から舞い降りてきたかのような施策で、“個に応じた指導の充実に努めることにより、基礎・基本を確実に定着し、それを基に、自ら学び自ら考える力など、21世紀に通用する「生きる力」の育成を目指”すためにお役所が考えてくれたらしいっす。
で、SSHとは、「高等学校及び中高一貫教育校における理科・数学に重点を置いたカリキュラムの開発や、大学や研究機関等との効果的な連携方策についての研究など、科学技術・理科、数学教育に関する研究開発を行う学校。 」であり、SELHiは、「英語教育に重点を置いたカリキュラムの開発、一部の教科を英語によって行う教育、大学や海外姉妹校との効果的な連携方策など、英語教育に関する研究開発を行う学校。」なんだそうだ(参考資料1)。
・・・ってもー、長いし難しいしオチは無いし、の相変わらずの官僚語なんで、私が独断で短く言っちゃえば:
「理科離れ」と「使えない日本人の受験英語」を克服すべく、予算を重点的にあてがわれる指定高校
である(あーすっきり)。基本的には指定を受けていない学校に比べて多くオカネをもらえるわけですが、私の見る限り当然、指定を受けていない学校に比べてうるさくクチも出される、と(参考資料2:スーパーサイエンスハイスクールの構想図/参考資料3:スーパーイングリッシュランゲージハイスクール概念図)。もちろん、指定研究機関だの大学(SELHiの場合は海外姉妹校)だの管理機関(?)だのからの知識提供も得られると言う利点もある。
この際、現在どの学校が指定を受けていて、各校どのような研究課題を挙げているか、についてはご興味がおありの方はどうぞご自由にご覧下さい、と言うことにしておいて(参考資料4・5)、私の素朴な疑問だけをここで訴えておこうと思う。
疑問その①:この様な、郵政改革に勝るとも劣らぬ重要な「教育改革」が、国民の間で議論さえ行われず、また、広く知られること無くすでに行われているのはどのようなカラクリか(確かに米ブッシュ政権もこの重点/優先的予算校制をやっているけれど、選挙の時点で具体的に提示していたので多くのトップ校でない学校が猛烈に選出阻止運動していたし、その決定基準は非常に明確)
疑問その②:文部科学省が指定校決定方式として挙げる“外部の企画評価協力者が審査を行い、その結果をもとに決定”がまったくもって不明瞭。そもそも“外部の企画評価協力者”とは誰か。また、その決定理由も一切示されぬのには合点がゆかぬ。なぜきちんと公表せぬのか。公表したくない事情でもあるのかと勘ぐりたくなる。
疑問その③:なぜ文部科学省はこのSSH/SELHi構想と指定校について、そのサイトのメインページで項目を作らず、このサイトに慣れた人意外は非常にたどり着きにくい形で公表するのか(ちょっと皆さん、文部科学省メインページから試してみてくださいよ、私なんてその全容を知るのに10分かかりましたよ、しかもgoogle経由で!)
疑問その④:なぜ指定校への協力機関に「産官学」の「産」だけが入れられていないのか。
・・・いえね、私、どこぞの党のごとく「何でも反対」しているわけじゃあないんですよ、ただね「国家百年の計」に値するほどの「少子社会の明るいニッポンの未来」の基本が、あまりに勝手に決められていて、挙句の果てに誰が・どんな理由で指定校を決定するのかも不明瞭、しかも、いつの間にか「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)フォーラム」(参考資料6)なるものも開催されちゃったりなんかして、どんどん既成事実が作られてしまっている・・・私なんぞ、もう、ヒジョーに気になっちゃって家事育児も手につかないのです、ってちょっと大袈裟ですが、マジです。いや、もう官僚の皆さまのご努力のお陰で殆ど寄付感覚が身に着いちゃった公的年金よりも気になるんですよー。
つらつら思うに、やっぱり民は「濡れ雑巾」と思われているのでは、と。これって税金の使い道や収支に寛容すぎる民の責任も大いにあるわけで・・・それにしても、いつもこんな具合に大事なところをモヤモヤ~ッ・・・とするから「官主導」ってムカついちゃうんですよ、イヤなんですよ、信用できないんですよ、安心出来ないんですよーホントに。誰か、私の疑問の答え、教えてくださいませんか(と最後はほぼ愚痴的懇願状態)。
【参考資料】
1. 注釈ページ/確かな学力の向上のための2002アピール「学びのすすめ」・文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/14/01/020107c.htm
2. 14/4/8スーパーサイエンスハイスクールの概要・文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/14/04/020416a.htm
3. スーパーイングリッシュランゲージハイスクール概念図・文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/15/04/03040112.pdf
4. 平成17年度スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)の決定について・文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/04/05040502.htm
5. 平成17年度スーパーサイエンスハイスクールについて・文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/04/05040501.htm
6. 「『英語が使える日本人』の育成のためのフォーラム2005」ならびに「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)フォーラム」の開催について・文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/02/05021002.htm
【追記】
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1. ジャンバラヤ-父母子のつぶやきごった煮集:06高校
http://kazusa.cocolog-nifty.com/jambalaya/2004/08/post_2.html
2. 週刊!木村剛: 2005.06.14 [ゴーログ]理屈でモノを考えると少子化が進む?!
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2005/06/post_8f49_1.html
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コメント
勝手にこんな計画を実行して、失敗したらどうするか?すでに「ゆとりの教育」政策が破綻しているだけに、こんな心配も出る。
その時は猫の目のように方針が変わるのでしょうか?
PS: 以前、kakuさんからリクエストあったEUについては英語版ブログで記事を書いています。日本語版では中東問題で軽い毒舌を吐いているので宜しく。
投稿: 舎 亜歴 | 2005/06/19 12:46
舎さん、
コメント頂きありがとうございます。舎さんの中東問題の毒舌については全く同感、ツッコミどころナシ、でした。
以前ご紹介いただいた、メトロ・・・ですが、どこかの学者?が週刊誌でほぼ同じ趣旨の論文を寄せているのを見ました・・・が、誰だったか思い出せません、思い出したらお伝えしようと思っているうち時が過ぎました・・・。
また遊びに行きますね!
投稿: kaku | 2005/06/20 09:26