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少子時代の妊婦レポート②-情報収集・三種の神器?

女子高出身でありながら、それまで「女性同士のネットワーク」の恩恵とは無縁で生きてきた私。妊婦となって初めてその有効性と、繋がりの強さと広がりの深さを知りました。この記事では、少子・高齢化および核家族化社会の現代、何かと不安の多い妊婦さんの為の情報収集法について書きます。

少子時代の妊婦レポート①で、妊娠届提出の際に窓口職員の方から「妊婦さんは友達をたくさんつくるべし」とのアドバイスを頂戴したことに触れましたが、まさしく妊婦さんそれも初産の方である場合は特に、出来るだけ多くの情報を得られる環境こそが、色々と不安の多い妊婦さんを救います。

私はここで「出来るだけ多くの」と書きましたが、これは「出来る限り多様な」と言う意味でもあります。と、言うのも、現代では出産は何も「女の独壇場」では無いからです。「男子、厨房に入らず」と言う言葉、現在では死語になりつつあるのと同様に、「男子、LDR(L=Labor(陣痛)、D=Delivery(分娩)、R=Recovery(回復)の全てを行う場所を指す)に入らず」と言うケースは、どちらかと言えば少数派にしか当てはまらない状況にあるかと思います。

つまり、誰かがここで肩ひじを張って性差撤廃論を展開するのを待つまでも無く、現在の社会構造下においては、少なくとも「妊娠・出産」に関して、男女を問わぬ参加が当たり前、と言う現象が現れているのです。なぜわざわざ窓口職員の方が「友達を作れ」と仰ってくださったのか、そして、もはや出産が女の聖域では無くなりつつあるのか・・・私はやはり、我が国が少子・高齢化社会であること、そして東京もしくは大都市にあらゆる機能が一極集中した社会構造のあり方にルーツを思います。そしてこの現象は、多くの現在の先進諸国共通のものでもあります。

少子・高齢化社会である、と言うことは即ち、昔に比して圧倒的に周囲に経産婦さんが少ない、と言うことであると同時に、東京もしくは大都市に機能が一極集中化した社会であると言うことは、現役労働を既に退いた自分を産んでくれた親とは離れている可能性が高い=核家族化社会である、と言うことで、自分にとって最も近い存在の経産婦さん達からの情報入手が困難であると言うことを指すでしょう。そこでは当然、パートナである男性の役割と存在の重要性が増すでしょう。

また、仮に経産婦さんが身近に存在していたとしても、経産婦さんなら誰でもOKというわけでもなく、その方から授かる妊娠・出産を取り巻く知識と情報そして常識が、医療技術も含むあらゆる面で日進月歩する今日の状況に必ずしも適っているとは限らない、と言う側面もあります。

例えば多くの妊婦さんが、年配の女性に口うるさく薦められる「腹帯」。時には「5ヶ月過ぎてしてないなんて信じられない!」とお叱りまでいただくのですが、私が知る限り、米国女性はむしろTバックみたいな小さいものを選ぶし(参照:GAP Maternity)、そもそもこの酷暑で腹や胃を締め付ける方が余程体に悪い気がする。また、伝統的な「妊婦は赤ちゃんの分まで栄養を取らねばならない」と言う考えも、産科の先生の前では「まったく意味の無い、むしろ難産を引き起こす原因」と訂正され、場合によっては超・タイトなダイエットを課されてしまいます(これが、辛い!:経験談)。

従って、まったく初めての経験でありしかも、妊婦本人にしてみれば、今まで自分が直面してきたどの様な“プロジェクト”とも異質な任務=命を作り出す、を遂行する為には、タテだろうとヨコだろうとナナメだろうと、あらゆる方向にアンテナを立て、より自分が納得できる情報を取捨選択する必要が生じてくる訳です。かと言って、360度隙無くアンテナを立てる訳にも行かないので、私が独断で選定する、妊婦さんが効率的にアンテナを立てる際に必要な3種の神器を挙げると:

①インターネット
②地域および病院で開催される母親学級
③マタニティ・スイミングもしくはマタニティ・ビクス

【①インターネット】に関しては言わずもがな、検索サイトで一言「出産」だの「妊娠」だのと入力すれば、星の数ほどヒットします。病院選びから妊娠から出産までの手続き、日本国内を問わぬありとあらゆる情報を入手出来ます。もちろん、買い物だって出来ちゃいます。

【②地域、産院および民間企業で開催される母親学級】これは殆どの自治体で平日に開催しているようで、そこが少しザンネンなところ。実は私自身、「えー、わざわざ仕事休むのはキツイなあ、ダンナだって参加出来ないしぃ」と尻込みしていたのですが、病院では開催されないこともあって参加しました(無料)。ここはむしろ、呼吸法など具体的な指導よりもむしろ、ご近所の同志と出会う為の場所、と捉えると良いかもしれません。また、出産後の乳幼児保健福祉についての情報も得られます。ちなみに産院で開催している場合もありますが、聞くところによると自治体とはかなり内容が異なるようなので、余裕があれば両方出てみるのがベストかも。また、NPOやベビー関連企業主催によるマタニティ・スクールなどを利用するのも手です。父親のみを対象とした講座なども有るようです。
(kakuのお勧めサイト:アカチャンホンポ・マタニティ・スクール

【③マタニティ・スイミングもしくはマタニティ体操 教室】妊婦さん自身の健康維持(体重管理)と言う効果はもちろんですが、それと同じ位、ネットワークづくりの広がりと深まりを助けます。たいていの教室の場合、出産後の「ベビー・スイミング」等と連動しているので、育児におけるネットワークづくりにも役立つと思います。
(kakuのお勧めサイト:マタニティスイミングネットワーク:助産師でいらっしゃる“ばるばる”こと鈴木泰子さんによるサイト)


もし、これを読んで下さっているのが妊婦さんご本人でなく、パートナーおよびご家族の方であるならば、私は是非お伝えしたい!どうぞ「たった数ヶ月の為にもったいない、大袈裟な!甘えてる!」とお渋りになられる旗頭となられませぬよう、切にお願い申し上げます。むしろこういった情報収集の後押しをして差し上げることこそが、その方の心身の安定の為の投資、と考えていただけないでしょうか。

私は、自分自身の幼少時からの経験を振り返ってみると、「子供は社会全体で育てられるもの」と言う考え方が多くの場合正しいのではないか、と思っています。その為には、女性が妊娠の段階から出産を一人で抱え込まぬことが大切なのではないかと考えているのです。

まず、妊婦さん自身があらゆる窓に対してオープンであろうと努めること、そして、周囲の人々は「出産は女の仕事だから口を出すべきでない」や「●●しないなんて非常識だ」と選択肢を狭める様な態度で接するのではなく、「私は●●と思うのでお伝えしておきますよ」と言う様に努めていただけること・・・それだけできっと、少子・高齢・核家族化社会における出産・育児と言うものが希望に満ちたものとして扱われるのではないかと思っています。


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コメント

きのう、NHKスペシャルで少子化特集、その後BS2で討論会、夜遅くまで見てしまいました。

kakuさんが
 >我が国が少子・高齢化社会であること、そして東京もしくは大都市にあらゆる機能が一極集中した社会構造のあり方にルーツを思います。そしてこの現象は、多くの現在の先進諸国共通のものでもあります。<

このように仰っていますが、私もきのうの討論会を見ていてこれはやはり地方分権の話になるなあ、と思いました。

結局、人の願望というのは「快適な暮らしがしたい」「それは都会でしか得られない」、こういうことなのだと思います。

昨日のTVでおもしろかったのは、少子化に歯止めがかかり出生率が上がっているデンマークで、若い父親達がベビーカーを押してサロンに集まり、そこで仲間たちと情報交換をする風景が映しだされていたことです。いよいよ、男が井戸端会議でお喋りする時代が始まったようです。

もうひとつ、討論会で思ったこと、「少子化でええやんか」とする、タレント遥洋子氏のなんとなくヒステリックなしゃべり方、ちょっとなァ、という感じ。

投稿: robita | 2004/09/27 13:56

>デンマークで、若い父親達がベビーカーを押してサロンに集まり、そこで仲間たちと情報交換をする風景が映しだされていたことです。いよいよ、男が井戸端会議でお喋りする時代が始まったようです。<

そうそう、両親学級での父親同士のやりとりを見ていて、同じ“井戸端会話”でも、随分と母親とアプローチ法が違うのが面白かったです。

あとrobitaさん、誤解して欲しくないんですけど、私は「子供を産むことの素晴らしさ」は声を大にして語って欲しいと思っているクチです。産まぬことで「人として欠けている」とか言う輩が気に食わんだけで、robitaさんの様に「若いからまだまだいけるわよ」と激励して下さる人はwelcomeなんです。

うちの祖父なんて普段は呆けて「あんた、誰やったっけ?」と言っている割に、ふとした拍子に「ああ…わしは不幸じゃ。曾孫は3人は見る、と決めておったのに…のう、kakuどの」と鋭く要求し続けています。おうおう可愛いジイサンじゃ、そんじゃ100歳まで生きるがよい、と言い聞かしております。

投稿: kaku | 2004/09/27 17:39

この間、娘の勤める幼稚園の運動会を観にいってきました。

小さな子供たちがたくさん集まっているのを見ると
私はいつも不思議な気持ちになります。
たとえば、学校の入学式や卒業式でも・・

今ここにひととき同じ場所にいる子供たちが
10年、20年、30年とこれから実に様々な人生を
送っていくのだなあと思うと
何故か胸が一杯になるのです。

ここ数年、中学や高校の同級生と集まる機会が増えました。

まだ40台の半ばすぎというのに
既に亡くなられた方もいます。
頭の中の残像は当時のままなのに
もう、2度と会えないのかと思うと不思議な気持ちになります。

「命をつなぐ」という生き物としての大前提。
これを放棄する生き物は地球上にいる何百万もの
陸、海に住む生命体の中でただ「ホモサピエンス」一つです。


これは、どんな理由の流れがあろうとも
やはり「絶対に生き物としてはおかしい」と
マクロ的には言わざるを得ないでしょう。

むずかしいことは言えません。
でも、若いお母さんたち、「応援しています」

投稿: naomi | 2004/09/27 18:37

ジャンバラヤにトラックバックありがとうございます。

腹帯、私の妊婦時代も科学的には何の根拠もないとか言われてました。それでも、一人目のときは何となくつけていたのに、二人目のときには、私もつけませんでした。でも思わぬツケがありました。
腹部の余分な脂肪がついたのと妊娠線(肉割れ)ができたんです。腹帯をしないと、重みを支えるためと腹部保護のために自然に脂肪が巻くように腹壁にまんべんなくつくようなんです。でも支えきれずに肉割れを起こす。
腹帯というのは、赤ん坊保護というよりは、母親の美容のためのものだったんだと思い知ったときは、時すでに遅しです。
なので、私は職場の人など知り合いが妊娠すると、美容のために、ぜひサラシなど伸びない素材のものを巻いたほうがいいと勧めています。いまの時代に。(^^;)

投稿: かずさ | 2004/09/27 22:42

自分、腹帯したことないです。
ワコールかどっかの産前用マタニティガードル(値段は高い)+おとーさんのブ○ーフ(使用前の新品)愛用で、冷えずに蒸れずに過ごしましたです。
余りお腹も子供も大きめじゃなかったから平気だったのかなぁ?
むしろ、産後にはギチギチに締め上げないと、タプンタプンのお腹になるので要注意です!

投稿: kemeko | 2004/09/28 17:53

naomiさん、かずささん、kamekoさん、コメントいただきありがとう御座いました。

諸々の事情でお返事遅れましたが、その間にこの「腹帯神話」かなり調べが付きました。今度アップしようと思います。結構「へぇ~」な裏話がありました。

投稿: kaku | 2004/10/04 16:23

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